ドミートリイ・ショスタコーヴィチ(1906-1975)はソ連邦時代の作曲家で、
交響曲や弦楽四重奏曲が有名です。1942年に発表された「レニングラード」
交響曲の名で呼ばれた第7交響曲が有名です。この曲は第2次世界大戦の独ソ
戦の戦場になったレニングラードを想い作った曲です。そして第8交響曲は、
1943年夏にモスクワ郊外の森にある家で作曲されました。曲調としては、
当時の戦争を反映し、戦争の悲劇や恐怖、耐乏や反抗があり、その中に勝利
への希望が託されていると言われ、暗い、幻想的な曲調であり、時折行進曲
風の面があり、時折爆発的な音楽になります。
第2次世界大戦時のドイツによる「レニングラード攻囲戦」は900日にも及び、
ソ連の発表では67万人、一説には100万人を超える市民が犠牲になったと言わ
れています。しかし危機的な状況を耐え、遂にはドイツはレニングラードから
撤退する事となりました。
このCDの指揮者であるサー・ゲオルク・ショルティ(1912-1997)は、ハン
ガリー出身の指揮者でピアニストでもあります。バイエルン国立歌劇場の音楽
監督等を歴任し、シカゴ交響楽団の音楽監督になりました。ベートーヴェン、
マーラー、ブルックナー等の曲の好演が多くありますが、日本では今ひとつ
評価が高くないそうです。
交響曲第8番、Op.65 / SYMPHONY NO.8,Op65
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮 / SIR GEORG SOLTI conducting
シカゴ交響楽団 / CHICAGO SYMPHONY ORCHESTERA
LONDON FOOL-20462