松尾芭蕉が弟子の河合曾良を伴い、元禄2年3月27日(1689年5月16日)に江戸
を立ち東北、北陸を巡り岐阜の大垣まで半年余り旅した紀行文『奥の細道』があり
ます。
村上へも6月28日(今の暦では8月13日)に立ち寄り、2泊3日を過ごしました。
当時の村上は越後一の大藩で内藤候15万石を誇っていました。芭蕉が立ち寄り、
宿泊した旅籠屋や参拝した寺社に句碑として残されています。
こちらは先日もご紹介した、上片町の地蔵堂にある芭蕉の句碑です。
「けふはかり 人も年よれ 初時雨」
こちらは加賀町の稲荷神社にある芭蕉の句碑です。
「雲折々 人をやすむる 月見かな」
村上市にはこの他に岩船神社に二つの芭蕉の句碑がありますが、それは又の機会
にご紹介致します。
笹川流れの旧山北町にも山沿いの集落に小俣宿と言うところがりまして、やはり芭蕉
が旅の途中宿泊した処が残されています。芭蕉は新潟県に於いてもいくつかの俳句を
残しています。
「荒海や 佐渡によこたふ 天河」 は新潟県上越市で詠まれた俳句です。
丁度、芭蕉が新潟を訪れた時期は夏の暑い季節だったようですので、相当苦労した
事と思われますね。旅の終末に病に倒れ亡くなられている事からも,もしかしたら
新潟辺りで体調を崩したのかもしれません。
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