笹川流れ~春~頼三樹三郎

昨日に引き続き、春の笹川流れをご紹介致します。

笹川流れ展望台

笹川流れの国道345号線沿いに「眼鏡岩海岸」のちょっとした
展望台があります。

雄獅子岩と粟島

展望台から観た景色ですが、「眼鏡岩海岸」は「笹川流れ」の
中心地ですので、岩が比較的密集していて、それぞれ名前が
付けられています。背の高い尖がった岩が「雄獅子岩」(おししいわ)
で、遠くに「粟島」が見えます。

「粟島」は新潟県岩船郡に属しているたいへん小さな島で、
笹川流れが真正面に位置していまして、最短距離は20kmほど
となっています。

島の周囲23kmで人口が400人弱です。昭和39年の新潟地震の際には、
この島が震源地附近となり、マグニチュード7.5の大地震で、最大で
島全体が1m程隆起したと言われています。

頼三樹三郎詩記念碑

これは、かの幕末の詩人で儒教者、頼陽山候の三男で、勤王の志士
である「頼三樹三郎」(1825-1859)が笹川流れを詠った詩があります。

「松島はこの美麗ありて この奇抜なし
   男鹿はこの奇抜ありて この美麗なし」

笹川流れは、「松島」と「男鹿」の両方の景観を併せ持った処だと
賞賛しているのです。

「頼三樹三郎」は、勤王の志士として、性急すぎる活動が裏目に出て
安政の大獄の際に捉われ後に斬首されてしまいます。
暴れん坊の三樹三郎を心配した身内が日本各地を旅行でもさせて、
気を落ち着かせようとしたのだと言われています。

そんな三樹三郎の訪れた先の一つが「笹川流れ」だったのです。
この詩からは、性急な性格の一端も見出せませんが・・・。

頼三樹三郎 Wikipedia

粟島(新潟県) Wikipedia

笹川流れ観光汽船 笹川流れの地魚処 天ぴ屋 日本海 笹川流れ 水揚げの天日干し魚
天然の海水塩 笹川流れのお土産品の販売をしております。
遊覧船の営業が4月1日(火)からとなります。

松島はこの美麗ありて此の奇抜なり男鹿はこの奇抜ありて此の美麗なし

さて今日は、幕末の詩人で志士、頼山陽の子で「頼三樹三郎」について

書きます。三樹三郎が旅の途中で「笹川流れ」に出会い、舟上からの

眺めを絶賛した詩が、標題の詩です。

「松島はこの美麗ありて此の奇抜なり
男鹿はこの奇抜ありて此の美麗なし」

三樹三郎の「海府游記」からの一節だそうです。

「笹川流れ」は、「松島」と「男鹿」の両方の景観を併せ持つと絶賛した

詩なのです。(平成19年10月6日新潟日報紙面を参考)

昨年は、「笹川流れ」が国の名勝天然記念物に指定されて80周年目を

迎えました。これからも、「笹川流れ」の景色を沢山の人々に楽しんで

頂ける様に、努力したいです。

今年の遊覧船の運航開始は4月1日(火)となっております。現在運航に

向けて準備中です。皆様のお越しを従業員一同心よりお待ち申し上げて

おります。

笹川流れ観光汽船のホームページ