嵐の置き土産~笹川流れ

昨日の嵐も、今日になると峠を越えて海上の時化も収まりつつありました。と言っても朝の時点では未だ波高が6mもあり、新潟県下越岩船地域の波浪警報も継続していました。

A stormy parting present
A stormy parting present

嵐の置き土産~笹川流れ

こんな海上が大荒れの日の次の日は、岸壁に沢山の漂着ゴミが打ち上げられます。海草、木、プラスチックゴミ、ペットボトルetc.です。
今日はそんなゴミに混じって、ちょっと風変わりな漂着物も沢山見掛けられました。

A stormy parting present
A stormy parting present

この風変わりな漂着物は、一見すると寒天の様な、ゼリーの様なプルプルとした食感触感です(^▽^;)
この画像を見て、「まあ!何て美味しそうなの~!」と思った方、残念でした。これは食べられません。
この漂着物の正体は、「エチゼンクラゲ」の大量の残骸なんです。
今秋は、日本海から太平洋まで異常発生して、日本各地の漁師たちの頭を悩ませているエチゼンクラゲ(越前水母)なのです。大きな物では傘の長さが2m、重さ150㎏にもなると言うこのクラゲが、近くの定置網にも大量に掛かり今旬の鮭の水揚げにも大きく影響を与えています。

先に「食べられない」と書きましたが、実は近年このエチゼンクラゲを食用にしようとする研究が進んでいて、一部は食用に加工している所も有るようです。エチゼンクラゲは体の90%が水分で、この打ち上げられた残骸も、放って置けばやがて水分が蒸発し跡形も無くなります。
またエチゼンクラゲには保湿成分が含まれていて、この成分を利用して土壌の水持ちを良くして、砂漠等に利用すると言う研究も進められているそうです。

ですので、もしご希望の方が有れば、桑川港に来て頂いて、このエチゼンクラゲの残骸を無料で差し上げます(^0_0^)