カナガシラ(金頭)と言う魚をご存じでしょうか?カナガシラは、カサゴ目カサゴ科
の魚で、ホウボウに良く似た魚です。その「ホウボウも見た事が無い!」と言う
方も多いかもしれませんね(笑)カナガシラの画像を持っていませんので、外部
サイトの画像で確認して下さい。(カナガシラの画像はこちら)
カナガシラは新潟県では、ほぼ年中水揚げのある魚で、主に「板曳き漁」(鉄
製の板を網と一緒に漁船で引っ張り、開口部を広げて魚が入り易くする漁
法)や底引き漁で水揚げされます。カナガシラ(金頭)の名の通り、頭が骨で
覆われていて固くなっている事から名づけられました。あの大塩平八郎が、
癇癪をおこし、カナガシラの頭ごとバリバリと食べてしまい呆れられた・・・と
言う逸話も記録に残っているそうです。
また新潟県では、この魚を食べると赤ん坊に与えるお乳が良く出るようにな
ると言われていて、滋養を付ける為に乳飲み子を持つお母さんにたべさせて
いました。
前置きが長くなりましたが、下の画像が「カナガシラのつみれ汁」です。

カナガシラを三枚におろし、皮、骨を取り除き、ひき肉の機械等で、ミンチ状に
します。すり鉢で擂っても良いでしょう。味噌で味を整え、沸騰した鍋にスプー
ン等で落とし入れ、豆腐、ネギ等を入れ最後に味噌を入れます。
村上市の山北地区では、この魚肉のつみれを「だんご」と言い、これらの味
噌汁を「だんご汁」と呼んでいます。ダシが出てとても美味しい一品です。
つみれに向く魚は、他に、ホッケやギス等も美味しく召し上がれます。
当店ではシーズン中に、このカナガシラの一夜干し、天日干しの干物も販売
しておりますので、このページをご覧下さい。
笹川流れの地魚処 天ぴ屋
日本海「笹川流れ」水揚げの天日干し干物 一夜干し干物
天然の海水塩 岩船麩 お土産品の販売をしております。