小野伸二のサッカーの才能は間違いありません。類まれな才能とセンスは現在の
日本のサッカー選手の中でも屈指のものでしょう。これまでの彼のサッカー人生
は輝かしいものでした。10代でフランスワールドカップに出場し、海外移籍先の
オランダ・エールディビジのフェイエノールトでは、UEFACUPで優勝も経
験しました。しかし彼にいつも付きまとうのは「ケガ」です。
今回の浦和レッズからドイツ・ブンデスリーガのボーフムへ移籍をする際にも、
すんなり決まったわけではありません。一度は決まりかけた移籍話も、ドイツで
練習に参加した際にケガをして、一事は白紙になりました。しかし、ボーフムの
小野が必要との熱意から再度交渉の席に着き、見事移籍が決まりました。
私もこの度の移籍の経緯を見ていて、小野の海外移籍は難しいかなと思いました
が、小野の才能は日本国内だけでは収まりきれないので、絶対海外で再挑戦して
ほしいと願っていました。
移籍先のボーフムで先日3日に後半22分に交代出場し、トップ下に入り見事2つ
のアシストを決めてチームの逆転勝ちを演出しました。そこには満面の笑みを
浮かべてチームメイトと喜びを分かち合う小野の姿がありました。
今後は、小野に対する相手チームのマークもきつくなるでしょう。チーム内の
競争もあるわけですから、すんなりとゲームに出場できるわけではありません。
それと今後も彼の「ケガ」とも付き合って行かなければなりません。
それでも、移籍早々の試合出場、途中出場で2つのアシストを決める彼の才能
と「運」も驚くものがあります。今後も「小野伸二」に期待したいと思います。