冬のある日の笹川流れです。
遠くに見える島は、新潟県岩船郡粟島浦村に属する「粟島(あわしま)」です。
粟島は周囲が23km、戸数が130戸、人口が400名弱の島です。ここ笹川
流れが最短距離にあり、直線で約20km程離れています。
昭和39年の新潟地震の際には、この島付近が震源地となりました。粟島は
大変大きく揺れて最大で4m程隆起したそうです。新潟地震の際には、この
笹川流れの奇岩奇石も大きな被害を受けました。
昨年10月に発足した「観光庁」の初代長官に就任されている「本保芳明氏」の
お父様がこの粟島出身だそうです。
冬の日本海と言うと、荒れ狂う大時化の場面を想像しますが、こんな穏やかな
日もあるのです。
冬の日本海では、今時期、「天然の岩のり」が採取されます。波が少し治まっ
た時には、周辺の漁協の組合員の方々が「天然岩のり」の採取を行います。
岩場の上にのり、手で岩のりを採取し、包丁で刻み、小石等のゴミを取り除き
専用の「簾(ス)」の上に均一に広げて日陰干しします。
出来あがった板状の「岩のり」は、野菜の合え物、ラーメンやスープに入れた
り、またそのまま火で少し焙り、醤油等を付けて食べても磯の香りが口の中に
広がり珍味です。
この日の海岸は綺麗な砂浜でしたが、これから海が荒れ、強風の吹く日は、
海岸に多くの漂着ゴミが砂浜に打ち寄せます。年々、漂着するゴミが増えてい
て、中にはハングル文字の付いた大きなポリ容器等も多く漂着します。
処理しても処理しても打ち寄せますので、地元でも地元自治体でも頭の痛い
問題となっています。
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