10月10日に村上市民ふれあいセンターで開催された、まなび塾講演会~「ブルーリボンに祈りを
込めて」に2人で出掛けました。収容人数が約1000人のこの会場は、既に前売り券が完売しており、
「北朝鮮による拉致」に関心が高い事が伺えます。午後7時からの講演会の前に会場に着くと、既に
会場の殆どの席が埋まり、たいへんな熱気を感じました。
この講演会の主催者の「まなび塾」はこの地域の子供達を支える為の大人の学習会として2007年
の2月に発足しました。特に現在の子供達が直面している「いじめ」問題について勉強を重ねています。
今回の講演には、拉致被害者家族連絡会の横田滋、早紀江ご夫妻をお招きし、ご講演をお願いしました。
横田ご夫妻に皆さんもご存じの通り、拉致被害者「横田めぐみ」さんのご両親でいらっしゃいます。
ご夫妻は、先日10月5日に、「めぐみ」さんの44回目の誕生会を開催されたと、ニュースの報道で知りました。
誕生会は主役の席が空いたままで、誕生ケーキにロウソクが灯っていました。
これまでも北朝鮮による日本人の拉致報道がされて来ましたし、「めぐみ」さんも新潟市で31年前に拉致され
姿を消してしまいました。新潟県の拉致被害者、蓮池さんや曽我ひとみさん達が帰国されましたが、「めぐみ」
さんは、北朝鮮の主張によると既に死亡しているとの事。横田ご夫妻は、娘さんが死亡している等と信じられず、
今でも生きていると信じて、現在まで活動して来ました。
今回の講演会では、アニメの「めぐみ」が上映され、後半には横田ご夫妻による、講演が行われました。
「めぐみ」さんの拉致された当時の状況、その後の経過、拉致被害者家族会の活動等についてお話されていま
した。辛い出来事をお話されなければならない、ご夫妻のお話には本当に感動しました。
この度、この講演会に参加して、改めて北朝鮮による日本人の拉致は、非人道的で全く許し難く、ご夫妻の
悲しみの深さは測り知れません。一刻も早く、拉致被害者が帰国し、家族の元に帰る事が出来るのを望み
ます。そして日本政府がもっと毅然として、強く北朝鮮に働きかけられないものかと悔しく感じました。
「めぐみさん」の他にも未だ帰国されていない方々、そして拉致の疑いを排除出来ない方々が日本にはまだまだ
沢山おられると聞いています。
私達の出来る事は、ささいな事ですが、「拉致」を風化させる事無く、これからも関心を持ち続ける事が必要
だと思いました。